相手の信頼を一瞬で得て、好きになってもらう手段。
それは「相手の視点で、相手の問題を解決する」ことです。
信頼関係をぶち壊すことは簡単です。
相手を裏切り、失望させ、侮辱し、相手を顧みず自分を押し付ければ良い。
あなたは一瞬で、職場で孤立することが出来るでしょう。
そして逆に、信頼関係を構築するには長い年月が必要!
....というわけでもありません。
適切な行動をすれば、相手との信頼関係は短時間で築けます。
同僚や上司、先輩と仲良くなったと思ったとしても。
社交的、表面的な関係であることも珍しくありません。
そのレベルの関係性の場合、些細なミスや発言ですら職場で孤立するリスクを抱えます。
相手や職場にとって、「あなた」がさほど重要ではないから。
「いつものメンバー」だけど、居ても居なくてもいい友達。
いつの間にか入れ替わっているバイト社員。
そんなポジションの人に覚えは無いですか?
その人たちへ、あなたはどのような感情を抱きましたか?
信頼関係は目に見えません。
数値でも測れません。
だからこそ、適切な行動を重ね、正しい信頼関係を構築していく必要があります。
そしてその最も効果的な手段は「相手の視点で、相手の問題を解決する」ことです。
今回は、これをご紹介しましょう。
職場で正しい信頼関係を築くことが出来れば、集団の中であなたの居場所が確立されます。
居場所が確立されることで、あなたはとても快適に社会生活を過ごすことが出来ます。
目次
なぜ「相手の問題を解決する」ことが人間関係の向上につながるのか
まず、相手に強い要求を生じさせること。
「人間行動への影響力」 ハリー・オーバーストリート:アメリカ心理学者
これが出来れば世界が味方になる。できなければ、孤独な道を歩む。
「自分が欲しいもの」を得られる事に対して、人間は強い関心を持つからです。
あなたが欲しいものは何でしょうか。
新しい車、高スペックのゲーミングPC、限定品のトレーディングカード、大好きなアーティストのチケット。
チャンネル登録者数、フォロワーの数。
あるいは、信頼、名誉、地位、友人関係のような目に見えないもの。
はたまた、重い荷物を一緒に運んでくれる人、仕事でわからないことを答えてくれる人。
それを得られる方法を相手が提供してくれるとしたら。
あなたにとって、その相手は「どうでもいい人間」では無くなりますよね。
二人の間にあるものは、信頼関係です。
「相手の問題を解決する」ということは、すなわち「相手に欲しいものを与える」ということ。
だから、「相手の問題を解決する」ことで良い人間関係を築くことが出来るのです。
ポイント
自分の欲しいものが得られることに対して、人間は強い関心、喜びを感じる
相手の問題を解決することは、相手に欲しいものを与えること
従って、「問題を解決してくれる人間」を相手は信頼する
「相手の問題を解決する」キーポイント
「相手の問題を解決する」とは言っても、なかなかハードルが高そうに思いますよね。
しかし、実際に求められるレベルは高くありません。
完全に解決することは難しくても、相手が求めるものを得られる手助けになれば十分です。
相手の相談に乗ってあげたり、ヒントになるアイディアをあげたり。
もちろん、一緒に仕事を手伝ってあげることもその一つです。
.....まあ、倍率高いチケットをさくっと確保してくれる人がいれば間違いなくヒーローですが。
では、手助けを行う上でのキーポイントをご紹介しましょう。
相手の視点から物事を見る
かならず相手の視点で相手の問題を見ること。
ひとりよがりになってはいけません。
まずは、一旦相手がどういう状況か整理しましょう。
「どうかしたんですか」
「何か力になれますか」
この切り口から入れば、たいていの状況と、やるべきことは把握できるでしょう。
たまーに「この人、なんか押し付けがましいな」って思うことはありませんか。
親切にしてくれているハズなのに。
それは相手が自分本位だからです。
「俺は一流の営業でありたいから」
「私は業界のトップだから」
これって、相手の都合なのです。自分にとってはどうでも良いこと。
だから、親切にされているのに違和感がある。
よほど実績積んだとか、職場でのキャラ付けがされていないと「なんやねん」って思われるのがオチです。
余計なトッピングや宣伝は不要。
手助け始めは、相手の視点に立つところから。
アクション
◆ 相手の状況を知り、相手の視点に立つところから始める
アクションのポイント
余計な自己アピールはしない
まずは「どうしたんですか」「何か力になれますか」から
「自分の問題」と混同しない
相手のメリットは明らかにしても、自分のメリットや都合はあまり主張しないでおきましょう。
「あなたを助けることで、私の評価が上がります」
「人間関係を良くするために、人助けをしています」
これは露骨すぎる例ですが.....なんだか、良いように利用されている感情を抱きませんか。
相手からすれば、あなたの都合に興味はありません。
自分の問題ばかり語ることは、協力よりも反感に繋がってしまいます。
もし助けることに理由を聞かれても、軽くで良いのです。
アクション
◆ 「自分の問題」を相手に語らない
アクションのポイント
相手を助ける際に、自分の問題解決を優先しない
助ける理由を聞かれたら、軽く説明する程度でOK
相手の欲しいものを考える
相手が本当に欲しているものを与えられるようにしましょう。
しつこいセールス、保険の売り込み、うさんくさいWeb広告。
業務量の調整と銘打って、やりたい仕事を取られて雑用が回ってくる。
不快になりませんか。
特に求めているものではないのに押し付けられるあの感じ。
あなたが欲しいものは、心の中で既に決まっていますよね。
相手が欲しがっている情報、モノ、手助け。
それを的確に与えることで、問題解決につながり信頼関係の構築に発展します。
相手の欲しいものを正しく理解するためには、最初の「相手の視点に立つ」ことが重要です。
難しいことではありません。
重い荷物を持って欲しそうな人がいれば、一緒に持ってあげれば良いのです。
相手が欲しがっているものは、ただのそれだけです。
アクション
◆ 相手の欲しているものを正しく理解し、与える
アクションのポイント
「相手の視点に立つ」パートで情報を引き出し、整理しておく
難しく考えなくてOK
➡わからない場合は「どうしてほしいか」をストレートに聞く
正しく欲しいものを与えることで、信頼関係ははじめて構築される
まとめ
相手の視点で相手の問題を解決することは、相手に必要なものを与えること。
本当に必要なものを与えられることで、人は相手を信頼します。
相手の問題を解決することは、難しいことではありません。
周囲を見渡し、困っている人がいたら
「どうしたんですか?」
「何か助けになれますか?」
とシンプルに声をかける。
そのあとは、今回紹介したキーポイントを押さえておけばOKです。
日常の些細な「困りごと」を解決する手助けが、あなたの信頼につながる。
さあ、実践してみましょう。
あなたが職場でよき人間関係を、築けますように。
アイディア
相手の問題を相手の視点で解決する
困っている人を見かけたら「どうしたんですか」「助けになれますか」
解決する際はキーポイントを押さえる
1.相手の視点でものごとを見る
2.自分の問題と混同しない
3.相手の欲しいものを考える
参考文書
本記事は下記書籍のポイントをかみ砕き、筆者の見解、体験を交えて記述しています。