会話においては「話す」よりも「聞く」が大切。
ただ「相手の話を聞く」だけで良い人間関係を築くことが出来ます。
「話し上手」である必要はありません。
初対面の人と話す時って、悩みますよね。
相手のことを何も知らない状況で、会話を続ける。
そして新社会人にとっては会社のほぼ全員が「初対面」。
会社で働く以上、そんな環境でも嫌でも話して関係を作らなければならない。
.....どないせーっちゅーねん!
という状況です。
こういうのがあるから、ゼロから人間関係作るのは難しいんですよね。
アクティブに話す性格ではないタイプの方は、特に悩みの種でしょう。
私自身も、入社時はあまり話すのは得意では無かったので苦労しました。
(今でこそ、役職柄そこそこ上手くなりましたが....)
しかしご存じでしょうか。
人間関係構築において、「話しのうまさ」はさほど価値が無いことを。
大切なのは「相手の話を聞くこと」。
攻めよりも、受けが重要なのです。
爆笑エピソードや、どこで役に立つのかわからない豆知識を無理やり準備する必要なんてありません。
あんまり自分のことを喋らないのに、いつも誰かが周りにいる人っていますよね?
聞き上手なんです。
ただ、聞く。
それで良い。
さて今回は、新入社員が職場で「良い関係」を作る方法「話を聞く」。
これをご紹介しましょう。
目次
なぜ「話を聞く」ことが人間関係の向上につながるのか
心からの注目という賛辞に、抵抗できる人間はめったにいない。
小説家:ジャック・ウッドフォード
話を聞くことは、相手の承認要求を満たすからです。
人は誰しも「誰かの有用でありたい、認められたい」という欲望を持っています。
共感や肯定しながら話を聞いてくれる人がいると、その欲望が満たされるのです。
そして、聞いてくれた.....自分を肯定してくれた人を信頼する。
ほら、なんか自分の好きなこと喋る時。
相手が興味しんしんで聞いてくれている時って気持ちいいじゃないですか。
「あっ、今....私注目されてるな...!」みたいな。
そんな感じです。
自分に興味を持ってくれる人がいれば、人は誰でも話したくなってしまうのですね。
こうやって自然と会話が成立し、信頼関係も築ける、というロジックです。
だからこそ、人間関係を構築するためには「話す」より「聞く」が大切なのです。
ポイント
しっかりと相手の話を聞くことは、相手の承認欲求を満たすこと
承認欲求を満たされると、満たしてくれた相手を信頼する
従って、良い人間関係(=信頼関係)の構築には、「聞く」がキーとなるアクション
「聞き上手」になるためのキーポイント
「話し上手」と違い、「聞き上手」は人と違った人生経験や、ユーモアのセンスは必要ありません。
必要なことは、ただ「誠実に相手の話を聞く姿勢」です。
「会話の主役は相手」を意識する
大前提です。
会話の主役はお相手。
相手に話してもらうことが目的なので、会話の主導権は相手にブン投げてしまいましょう。
.....少々乱暴な表現でした。
相手より自分のほうが知識があったり、少し間違っていたり。
あるいは、話しているうちにどうしても自分のエピソードや言いたいことが出てきたり。
そんな場合でも、いったん抑えて相手の話を最後まで聞きましょう。
思い出してください。
自分の趣味の楽しい思い出を話しているハズが、相手の趣味の話になぜか切り替わっていた気持ち。
自分が話したいことを話していて、良いところで割り込まれて話の腰を折られた気持ち。
もやっとしますよね。
雑談はしょせん雑談。
正確性や話題のレベルなんて、テキトーで良いのです。
アクション
◆ 主役は相手。話しすぎない。自分の話で相手の話を遮らない
アクションのポイント
間違いの指摘や、知識の披露はお控えください
自分の話は聞かれたら答えるくらいのノリでOK
「会話の主役はお相手」を意識する
あいづちを使う
うなずきや「はい」といった、簡単なあいづちを少しだけ挟みましょう。
簡単な言葉や動きを挟むだけで、各段に話のテンポが良くなります。
また、きちんと話を聞いてくれてるということを相手に伝えることが出来ます。
目も合わせず話半分で適当に聞かれてる感満載だと
「あー、話し流されてんなー」
ってなりますよね。目的とは逆の結果になってしまっています。
余裕があれば、おどろきや笑いのようなエモーショナルなアクションを入れられるとよりGOODです。
雑談であればあまり深読みせず、率直に感情を表せばOKです。
もちろん、真剣な相談話などでは行わぬよう....。
あいづちで変に悩みそうなら黙ってうなずきましょう。
あらゆるシチュエーションに無難に対応できる、超万能カードです。
まずは、「黙ってうなずく」ところから。
アクション
◆ 相手の話の合間合間で「はい」やうなずきを入れる
アクションのポイント
「はい、はい、はい、はい」「はるほど、なるほど」のような連呼はNG
オーバーリアクションはNG
変なポイントで笑うのもNG
困ったら「黙ってうなずく」でOK
自分のことを話しすぎない
ばっさり書きますが、基本的に他人はあなたのストーリーに興味はありません。
雑談は学習や、好意を持った人との会話とは異なるから。
誰もが自分が聞き手になるより、自分の話を聞いたくれたほうが雑談は楽しい。
自分も話したくなるタイミングがあります。
自分がめちゃくちゃやりこんだ趣味の話とか。
語りたいですよね。
語りたいです。
少しだけ自分の話や意見を入れることは、話に深みを持たせたり、自分を知ってもらう面で効果的です。
話しすぎて自分が話の主役にならないよう、自分の話は短めにすることを意識しましょう。
ちょこっと話したら、相手にパスです。
ふかーい話は、仲良くなった後でいくらでも話せます。
アクション
◆ 相手の話題を逸らさない程度に、自分の話や意見は短く
アクションのポイント
「少しだけ意見やエピソード」はGOOD。「自分語り」はBAD。
「私は~だと思うな。それで、どうなったの?」くらいのレベル感でOK。
語りたいなら仲良くなった後に語れ
批判やアラ探しをしない
相手の考えや知識に間違いがあっても批判はやめときましょう。
気まずくなるだけです。
知識的なマウント取っても、自尊心が満たされる以外にメリット無いですからね。
「へーそんな考えもあるんだー」
雑談ではそれくらいで受け止めておくと、ストレスも溜まらないのでお勧めです。
この人と話すと楽しいと思える。
聞き上手が好かれるのは、そういうところです。
アクション
◆ 間違いや自分の考えと違っても、批判や反対意見を押し付けない
アクションのポイント
批判はゴミ箱へ
意見や思想は参考程度に。深く飲み込みすぎない
まとめ
話をきっちり聞いてもらえるだけで、人は幸せな気持ちになります。
あなた自身が
「人に語るほどのエピソードが無いなあ」
「振る話題が思い浮かばない....」
という状況でも、全く問題ありません。
むしろ相手に話してもらうチャンスです。
「聞き上手」に特殊なスキルは必要ありません。
ただ相手の話をしっかり聞くだけ。
これだけで、あなたはその人の中で「何かあったときに、話を聞いてもらいたい人」になります。
これって、信頼関係の一つのかたちですよね。
さあ、実践してみましょう。
あなたが職場でよき人間関係を、築けますように。
アイディア
ただ、相手の話をしっかりと聞く
話の主役は相手。自分の話や意見は必要最小限でOK。とにかく相手に話させる
雑談において、批判や反論はゴミ箱行き
あいづちもたまに挟む。困ったら黙ってうなずく
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本記事は下記書籍のポイントをかみ砕き、筆者の見解、体験を交えて記述しています。