会話中、相手の名前を呼ぶだけであなたの人間関係は良くなります。
こんにちは、” ”さん。
「名前」はその人にとって特別な意味を持ちます。
生まれてからずっと「自分」を意味するキーワード。
そこに存在していることを認めて貰えている。誰かに意識して貰えている。
名前を呼ばれることは、その確かな証明です。
その仕組みを上手く活用できれば、より良い人間関係が築けるでしょう。
私も「君」や「役職」より、名前で呼んでもらえると嬉しいです。
......失敗した時の呼び出しや、病院の待合室は嫌ですけど。
職場での人間関係は社会人の永遠の悩みです。
これまで順風満帆な人間関係を築いてきた「デキる社員」でさえ、転勤や転職でその環境が一転してしまうこともあります。
人間関係.....「仲良くする」って、簡単に言いますけど言語化が難しいんですよね。
数字や目に見えるものではないから。
本当に信頼関係を築けているのか、作り笑顔を張り付けた上っ面の関係なのか分からない。
とはいえ、相手は人間であることに変わりなし。ある程度の法則やノウハウは存在します。
さて今回は、新入社員が職場で「良い関係」を作る方法「名前を呼ぶ」。
これをご紹介しましょう。
目次
なぜ「名前で呼ぶ」ことが人間関係の向上につながるのか
「人は誰かにとって有用でありたい」からです。
人は軽視されたり、忘れられることを恐れます。
想像してみてください。
一生懸命働いたのに、仲が良かったのに、上司や友人は自分の名前を憶えてくれていない。
自分がいない場所で、こんな会話が行われる瞬間を。
「ほら前いたアイツ・・・誰だっけ?あの・・・あー、思い出せないな(笑)」
自分はその人の中では「割とどうでもいい人間」のカテゴリに分類されてしまっているわけです。
これって結構、傷つきますよね。
「ほめる」の記事でもご紹介しましたが、人間は「有用でありたい」という要求を心の根元に持っています。
寄贈品や神社の石柱をふと見ると、寄付した方の名前が書かれていますよね?
これも自分が行った貢献を、何かの形で残したい、あるいは残してあげたいという意味を少なからず含んでいます。
また、自分の名前が入った会話って妙に耳に入ってきませんか?
これはカクテルパーティー効果と呼ばれるもので、人は自分の興味のある話題を意識して聞いてしまうのです。
だからこそ、名前を呼び、あなたにとって意味のある人物だと示すことは人間関係において重要なのですね。
ポイント
「名前」はその人にとって大切な意味を持つワード
「名前を呼ぶ」ことは、自分にとってその人が特別な存在であることを示す
従って、人は「名前を覚えてくれた人」に対して好印象を持つ
名前を覚えるのは、好かれる早道
「名前を覚えて、呼ぶ」という行動は人間関係の構築において重要な意味を持つことがわかりました。
とはいえ、たいていの人は他人の名前を記憶することにエネルギーや時間をかけません。
意識的に覚えよう!って方、少数派じゃないでしょうか。
あなたの周囲にいる同僚や先輩、上司。
すべての名前と顔を一致させることが出来るでしょうか。
覚える手段:意識的に会話中、名前で呼ぶ
名前を覚えるためには日常的な行動に落とし込み、反復することが最も簡単な方法です。
特に同じ部署の方など、あなたの周囲にいる方であれば接する機会も多いでしょう。
その際に、意識的に名前を呼んでみましょう。
もちろん、名前を呼ばれることで相手の印象も良くなります。一石二鳥ですね。
アクション
◆ 相手の名前を会話に入れてみる
➡「〇〇さんは、これってどう思いますか?」
➡「さきほど、〇〇さんがおっしゃっていたように」
アクションのポイント
話の冒頭部分など、自然なところに入れ込む
反復が大切。日常的な習慣として取り組んでみる
名前を呼ぶことで、話により集中して興味を持ってもらえる効果も狙える
覚える手段:人をストーリーとセットで覚える
会う頻度が多くない方は、ストーリーとセットで覚えるのがお勧めです。
場所や理由、どんな話をしたか。
ささいな出来事でもOKです。
名前単体に加えて簡単なストーリーを関連付けておくと、記憶の片隅から引っ張り出しやすくなります。
アクション
◆ ストーリーとセットで名前を記憶しておく
アクションのポイント
ストーリーは会った場所や、話したきっかけ、相手の個人的な話など なんでもOK
覚える手段:名刺やLinkedin、メーリングリストなどで予習
「昔いちど、どこかで会ったかな?」
くらいのレベル感の場合は、あらかじめ会議などで会う前に名前を予習して、思い出してしておくことも有効です。
Outlookなどであれば、名前とセットで顔写真も表示されるケースも珍しくありません。
それらのツールや、名刺などを見返すだけで、実際に会った時 ぐっと記憶を呼び起こしやすくなります。
アクション
◆ 人に会う前に、名刺などを活用してそこに来る人の名前を予習しておく
アクションのポイント
身の回りにある「相手の名前」が書かれているものを最大限活用する
名前を忘れてしまった時は
とはいえ、何十人、何百人と完璧に名前を覚えるのはやはり難しいもの。
何かの偶然でばったり出会った場合など、とっさに名前が出てこないことは珍しくありません。
そんな場合は、素直に
「すみませんが、お名前を改めて伺ってもよろしいでしょうか?」
と聞き直しましょう。
名前を間違ってしまったり、話が思いのほか盛り上がってから発覚するよりはるかにマシです。
......さすがに毎日顔を合わせる人の名前を忘れるのは気まずいので、そこは最低限覚えましょう。
まとめ
” ”さん、ここまでお疲れさまでした。
相手にとって特別な意味を持つ「名前」を呼ぶことは、人間関係を良くする上でとても重要です。
私の会社でも、人付き合いがうまい方ほど人の名前と顔を良く記憶している傾向にあります。
また、そういう方は概ね評価され、マネージャークラスにトントン拍子に昇進しているように感じます。
人間関係の構築がうまいということは、人を使うのが上手い、ということでもありますから。
名前を意識的に覚える。なかなか慣れないことだと思います。
ですが普通の人がしない努力だからこそ、他とは違う、あなたの魅力となります。
まずは身近な方から。
色々な方の名前を覚えて、積極的に口に出していきましょう!
あなたが職場でよき人間関係を、築けますように。
アイディア
相手の「名前」を積極的に会話の中に入れ、呼ぶ
「名前」を意識的に覚える
➡覚える手段は
・日常的に会話に取り込む
・ストーリーと名前をセットで覚える
・メンバーが予測できる場合は、名刺などで予習しておく
名前を忘れてしまった場合は、素直にもう一度聞く
さらにステップアップしたい方はコチラの記事もおすすめ!
-
新入社員が職場で良い関係をつくれるシンプルな行動【話を聞く】
2023/3/30
会話においては「話す」よりも「聞く」が大切。ただ「相手の話を聞く」だけで良い人間関係を築くことが出来ます。「話し上手」である必要はありません。 初対面の人と話す時って、悩みますよね。 相手のことを何も ...
参考文書
本記事は下記書籍のポイントをかみ砕き、筆者の見解、体験を交えて記述しています。