有給休暇が付与されていない状態でも、会社を休むことは出来ます。
その月の給与が少し減る可能性がありますが、休んだ後の職場へのケアをしっかりしておけば問題ありません。
体調不良の際は、無理せず休暇を取得しましょう。
朝起きたら体がだるい。
今日は大事な研修。
そしてまだ有給休暇も無い....。じゃあ、無理して出社するか?
いやいや、ちゃんと休んだ方がいいですよ。
大丈夫です。きちんとケアしておけば、大きな心配はありません。
今回は、入社して6か月も経っていない、有給休暇の無いあなたに。
有給休暇が無い時に休まざるを得なくなった時のポイント3つをご紹介しましょう。
有給が無いのにそもそも休んで良いのか?
良いです。
ただし、基本的に下記のような緊急時のみと認識しておきましょう。
発熱などを伴う体調不良
突然の親兄弟等、親族の慶弔
発熱などがある状態で無理に出社すると周囲への伝染リスクや、余計な不安を与えてしまう可能性があります。
なにより、あなた自身の体調が更に悪化するおそれもあります。
研修を休むことに抵抗や不安はあると思いますが、そこは後日資料を貰う、聞くなどしてケアは十分可能です。
ですので、出社が苦しい場合は「引き」の選択を取ることも大切です。
「欠勤になったら、査定に響くかも?」
と思う方もいるかもしれませんが、正当な理由の下であればマイナス評価としてダイレクトに響くケースは少ないです。
状況悪化により、さらに療養日数が増えるリスクを考えると....まずは、大事をとる方が良いでしょう。
逆に、上記以外の理由での休暇取得は控えた方が無難です。
入社初期は重要な研修や教育が集中しています。
そこで私的な理由で休暇を取得することは、その分の経験の機会を失うことになります。
また、一般的な労働基準に則って就業規則を決定している企業は入社後6か月間は有給休暇が付与されません。
その状態で休暇を取得する場合、欠勤扱いとなり給与の減額等の可能性もあります。
趣味のイベント参加などは研修期間が終わり、有給休暇が付与されてから存分に行いましょう!
ポイント
体調不良など、緊急を要する場合は無理せず休暇を
研修期間中の私的な理由での休暇取得は控えよう
有給休暇が付与されていない場合、その休暇は欠勤扱いとなる
休暇を取得する際のポイント
休暇を取得するにあたって、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
ケアさえきちんと行っておけば、1日2日休むことに大きなマイナスはありません。
まずは会社の「就業規則」を確認しよう
まずはあなたの会社の「就業規則」を確認しましょう。
労働基準法上は有給休暇の付与条件は「入社後6か月以上勤務」です。
しかし、会社の福利厚生によっては入社時から一定日数の有給休暇を付与している企業も珍しくありません。
(うちの会社は入社後即付与されます。なんとおやさしい。)
有給休暇が付与されているならば、欠勤になりませんのでこちらを選択しましょう。
また、慶弔事の場合であれば慶弔休暇を選択できる可能性もあります。
(たいていの場合は、就業規則の「休暇等」などの項目にまとめて記載されています。)
就業規則は、入社時の制度説明や、社員向けのポータルサイトなどに掲載されています。
わからない場合は、先輩などに場所を聞いてみましょう。
なお、突発の休みなど、事前に確認していない&見られない場合は、上司に連絡する際に直接確認しましょう。
アクション
◆ 自社の「就業規則」を読んでみる
アクションのポイント
「休暇」欄をチェック
有給休暇や慶弔休暇がすでに付与されていれば、それを使用する
上司へ相談する
上司への連絡は最優先事項です。
体調不良の際は電話を。
慶弔など、ある程度日時が予想できる場合はわかった段階で相談しておきましょう。
正しく状態を伝えれば、誤解やトラブルが起きることはありません。
アクション
◆上司に連絡し、休む旨を伝える
アクションのポイント
嘘や誤魔化しは不要。正しく
有給休暇などの制度が使えるかどうか、わからないならこのタイミングで確認する
出社後のケア
まずは上司や、フォローしてくれた周囲の方にお礼を言いましょう。
それだけでだいたい解決します。
その後は、休んでいた間の研修内容や、仕事などの状況確認を行いましょう。
アクション
◆まずはお礼。その後状況確認
アクションのポイント
上司と休暇時の仕事を代わってくれた同僚へお礼を
研修や教育に抜けがあれば、フォローのお願いや資料を貰う
やり残した仕事があれば、進捗状態を確認する
まとめ
「欠勤」という響きだけで休むことを躊躇してしまう方もいるでしょう。
しかし、不安定な状態で仕事に臨むことは状況の悪化を招くリスクもあります。
だからこそ、休むべきは休む。
わずかなロスは、すぐに取り戻せます。
しっかりと自分の会社の制度を理解し、適切な「休み」を取りましょう!
アイディア
有給休暇が無くても、発熱時などは「休む」選択肢も大事
入社直後でも、有給休暇が付与されている企業もある
⇒付与されているならば、それを活用する
⇒「就業規則」は知識としてすごく大事
欠勤となっても、出社後きちんとしたケアを行えばデメリットはクリアできる
参考文書
本記事は下記書籍のポイントをかみ砕き、筆者の見解、体験を交えて記述しています。
1.厚生労働省:働き方・休み方改善ポータルサイト
2.うちの会社の就業規則